今回のパリ旅行では、ベジャールの他にヌレエフ版のライモンダをオペラ座のガルニエで見てきました。
ライモンダのお話は知っていますか?
私は、知らずに観に行って(下調べもせず)、友達に説明をお願いしてしまいました(一緒で良かった)。。
超簡単に説明をすると、
ライモンダの彼が十字軍で遠征している間に、他の国の王に求婚されて逃げ回るけど、
彼が帰ってきてしつこい求婚者と決闘して勝ってめでたく結婚という話です。
配役は以下の通り。
ライモンダ/marie-Agnes Gillot (etoile)
ジャン・ド・ブリエンヌ/Jose Martinez(etoile)
アブデラム/Nicolas Le Riche (etoile)
アンリエット/ Dorothee Gilbert (etoile)
クレマンス/Emilie Cozette (etoile)
ベランジェ/Josua Hoffolt (sujet)
ベルナール/Florian Magnenet (sujet)
他
衣装やセットはさすがパリオペ、とても重厚感たっぷりで豪華でした。
ソロのダンスシーンも多くトータルで2時間半程度ありましたが、飽きずに見ていられました。
ライモンダのマリ・アニエス・ジローは、1幕や2幕を観ている限り、
友人役のヘンリエットの方が好みだなと思ってみていました。
しかし、3幕は圧巻で、ライモンダってこう踊るんだと感動。
エネルギーとか迫力を感じました。
ライモンダの3幕のバリエーションって発表会などで観る事も多く、どこがいいんだろ?
と常々思っていましたが、ああ、こう踊るとかっこいいんだと。
ヘンリエット役のドロテ・ジルベールが最初から最後まで良かったです。
エミリーコゼットより拍手が大きく、ブラボーも出ており、彼女が踊る毎に観客の興奮具合がよく伝わってきました。
後で、知りましたが、ドロテ・ジルベールもエミリーコゼットもエトワールなんですね。
どうりで、ライモンダより上かと思う上手さが随所で見られ、納得です。
男性は、ジョゼより、ニコラ・ルリッシュが良かった。
フェロモンたっぷりで野性味溢れかっこいい~、こっちの男にしなよライモンダ、と思ってみてました。
でも、本日の私のオススメ男性は、友人役のFlorian Magnenetです。
ノーブルで爽やかで品があり、私好みでした。
最後のカーテンコールです。
記念にとパンフレットも購入してみました。
写真は多いけど、フランスゴ読めませぬ・・・(^^;)
最後にこの日起こったひとつのスリリング体験のお話を少し。
このライモンダ鑑賞で今回の旅行で一番スリルのある事件が起こりました。
滞在中にパリオペのクリスマス公演のライモンダをオペラ座のガルニエ宮に観に行きました。
ガルニエでバレエを見るのは2回目でしたので、
なんとなく会場内の事や様子などはわかっていましたが、
前回はオケ席、今回は2階席で、この2階席で起こった事件です。
2階席から落ちそうになったとかではありません。
その事件は、始まる前のベルがやがて悪夢のベルのように聞こえる体験でした。
10分前の鐘がなり、席の扉の前に行ったら、綺麗にパタンと閉まっているではありませんか。
げっ、、、入れないの!?!?うそマジで!!??
薄暗い中を慌ててスタッフを探してジェスチャーで訴えたら、
「僕はそこの扉はあけられない!」というんです(言っている様子)。
他を探せ!というので、走り回って2人目を探て聞いたら、
「違う!そこはあけられないよ!」というではありませんか(たぶん)。
またまた走り回って他のスタッフを探したけれど見つけられません・・・。
既に、始まる3分ぐらい前で、泣きそうな気分でした。
凄く困っておろおろとしていたら、フランス人方が声をかけてくれました。
私のチケットを見て扉をさして、
「たぶん係りの人は中にいると思うから、扉をたたいたらいいよ」
と。
そこで、扉をノックしてみましたが、うんともすんともいいません。
それを観ていて、その人が、「もっとバンバン叩かないと」というので、
こぶしを握り締めて、目を赤くしながら力づくでバンバン扉を叩きました。
中から笑顔でスタッフの人が出てきました。
「やあ、こんばんは、ここの部屋かな?」
と、私は泣きそうなのに、ニコニコ出てきたではありませんか。
おかげさまでギリギリ間にあいましたが、本当に心臓ばくばくでした。
高い80ユーロのチケットが無駄になるのかと、本当にひやひやしました。
初めてガルニエに舞台を観にいかれる方は、注意してくださいね。
2階以降のボックス席は一つ一つに扉がついており、中からか鍵を持った人しかあけられませんので。
なかなか素敵な席でした、ほぼセンターのお席でした☆